街あるき

復興を肌で感じる街あるき

陸前高田は、2011年の東日本大震災により中心市街地の全てを失ってしまいました。
5年以上の歳月をかけ土地を約10メートル嵩上げし、2017年春に大型商業施設「アバッセたかた」が完成。それから、道路ができ、橋ができ、建物が建つと共に、人の営みが戻ってきています。
まちの賑わいづくりに奮闘する陸前高田の人々との出会いは、きっと大切な旅の思い出になるはずです。

おすすめスポット

まちの縁側

2020年1月にJR陸前高田駅の隣にオープンした交流施設で、観光案内所もここにあります。世界的建築家の隈研吾氏が設計し、日本を代表するブランド「ミナ・ペルホネン」の皆川明氏が内装を手掛けました。地元気仙杉を贅沢に用いた気仙大工の見事な技と温もり溢れるファブリックの融合が心地よい施設です。
施設内には観光案内所の他に、カフェやくらし応援窓口、親子ルームがあります。また、開放的なフリースペースや陸前高田のまちが一望できる屋上デッキもあり、どなたでもご利用いただけます。

交流施設 ほんまるの家

世界的建築家・伊東豊雄氏設計のレンタルスペース。ユニークなイベントが続々開催され、みんなのワクワクの発信基地として活躍しています。
貸切りの予約が入っていなければ、「まちなか広場」で子供が遊んでいる時にお母さんが休憩したり、友達同士で集まってお弁当を食べたり、学生が宿題をするために集まったりと、みんなのすごし方はさまざま。
また、ここにはまちなかを知りつくすスタッフが常駐、街歩きの出発点としてもご利用いただけます。おすすめのお店はどこか?今日市内でイベントはないか?まちの最新情報についてお気軽におたずねください。
さらにディープなまちの情報は陸前高田まちなかHP(https://www.takata-machinaka.com)をどうぞ。

まちなかテラス

『くましょく』の愛称でその坦々麺の味とともに地元住民に親しまれてきた「中華食堂熊谷」。
毎日行列必須の老舗有名店、秘伝のタレでいただく蕎麦の「やぶ屋」。
創業から120年以上、地元に愛され続ける洋菓子屋さん「菅久菓子店」。
お土産にぴったりの地酒と酒器のセットをセレクトできる「いわ井」。
陸前高田の街あるきなら、人気のお店が大集合したこのまちなかテラスの通りは外せません。

複合商業施設アバッセたかた 陸前高田市立図書館

『あばっせ』とは、陸前高田を含めた気仙地域の言葉で『いっしょに行きましょう』という意味。
「伊東文具店」ではお土産にもぴったりな陸前高田グッズを取り扱っています。
施設内の「陸前高田市立図書館」には震災関連資料も充実、地元の老舗醸造所八木澤商店の「やぎさわカフェ」のドリンクはフタ付きのものであれば図書館に持ち込み可。美味しいしょうゆラテを片手にゆったりとご利用ください。

街あるきのたのしみ

地元民行きつけのカフェめぐり

陸前高田のまちなかはカフェめぐりが楽しい!そのお店ごとにこだわりが違い、はしごコーヒーが楽しめます。
しょうゆのアレンジが楽しい老舗醤油店のカフェ、優雅な一杯のコーヒータイムにこだわりを持つ店主の喫茶店、自家焙煎のコーヒー豆が人気のカフェ、少し足を伸ばせば、薪ストーブに当たって本を読みながらコーヒーを飲めるおしゃれなカフェも。

そのお店のエピソードを感じる

まちなかに1軒、また1軒と増えている建物は、震災前から地元住民に愛されてきたお店が多くを占めています。
市内では日々「本設店舗に移るのはいつ?」「どこにお店を建てるの?」という会話が楽しそうに繰り広げられています。震災前から現在まで、そして未来へのエピソードを感じられるのは陸前高田の街あるきならでは。
もしかしたら、そんなエピソードを店主から聞くことができるかもしれません。

街づくりの現場を目撃する

ゼロから再スタートした街づくりには、誰もが過ごしやすいことを前提にしながら、自然との調和、昔から続く伝統や文化の継承、賑わいをつくる仕掛けなど、様々なアイディアがほどこされています。
「これは何だろう?」と思ったら、近くにいる地元住民に聞いてみてください。

きをつけること

強風・工事注意!

中心市街地は海風山風が吹いてくるので、とても風が強い!冬場は暖かくしてお出かけください。
また、土地の嵩上げ工事が続いているところもあり、道路には大きな工事用車両が行き交い、砂利が敷かれただけの道もあります。足元には十分お気をつけください。
土埃が舞うことがあるので、気になる方はマスクがあると安心です。

津波警報発生時の避難路を確認

土地の嵩上げが施されたとはいえ、中心市街地は東日本大震災の浸水区域です。いざという時、高いところに逃げて津波から命を守るために、避難路を確認しておきましょう。
中心市街地近くの避難場所は「 本丸 ほんまる 公園」です。
いつでも、どこにいても、今より高い場所に避難すること。そして、「津波てんでんこ(各自がてんでんばらばらに素早く高台に逃げる)」を忘れずに。

バスでお越しの場合は陸前高田駅から、車でくる場合はアバッセたかた前に駐車

街あるきには徒歩が便利。バスでお越しの場合は陸前高田駅が一番近いバス停です。車はアバッセたかたの駐車場をご利用ください。

現金があった方が安心です

市街地はクレジットカードが使えないお店もしばしば。そんな時のために、現金はいくらか持っていたほうが安心です。
いつもより長いお会計、もしかしたら店員さんとのおしゃべりのチャンスかも。